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華ノ章8 怒りと悲しみの新八 [薄桜鬼/薄桜鬼真改]

タイトルは新八の怒りと悲しみではございません。
この私の怒りと悲しみですヽ(`へ´)ノw

てことで、いよいよ新八です!
うざく怒ってます(^^;w

【以下、遠慮会釈なしのネタバレです、ご注意を~】

sinnkai_04.jpg






風で変若水を飲まされたとき、
しかも新八らしさもない、意識もううとした状態で飲まされたとき、
生涯このスタッフ許さん!と思ったものですが
それでも、あの選択が納得できる「その後」が、
華ノ章で見せてもらえる可能性を、まだ希望として捨てないでいた、
そんな自分が本当に哀れですよっ!


とにかくまず、
新八が新選組を離隊するに至る大切な伏線が、できていない!#

既存他ルートからこれまで追ってきた流れは、以下かと思います。

1 近藤さんが幕府から新しい名前と身分をもらって大名気取りでうかれたあげく、
新八たち幹部隊士まで家来扱いし始めた(ように見える)

2 甲府城守護の命令には不審な点があることを指摘しても聞き入れてもらえない

3 甲府城進軍途次、近藤さんが故郷で宴席を繰り広げて大幅に遅れたため、城を先に奪われてしまう

4 新八らの撤退進言に耳を貸さず、幕府への名と体面にこだわった近藤さんが、
戦局を見誤って突撃決行、多くの隊士を犬死にさせてしまった

これは台詞や流れに差はあっても基本、全ルート共通だったはず。

幕府に取り立てられることに喜びと目的を見出したように見える近藤さんと、
そうではない志のために仲間として戦いたかった新八との対比は、
新選組が滅びる運命の前兆として哀しく鮮やかだったと思うのですが・・・。


それが肝心の新八ルートでは、まったく流れていないんです。
各場面、それぞれ、こんな感じ。

1 近藤さんに浮かれた描写がゼロ。
他ルートでは、どうだ、勇ましい名前だろう!と言わせたり、
次の戦で武功を立てたものは家来に取り立ててやろう、と言わせたりして、
いかにもはしゃいでる表現をしていた。
その描写あってこその、新八のシラケ方であり、
家来になったおぼえはねーよというまっとうな不満なのに。

2 新八は自分たちに相談なく決めたことに不満をもらしたあと、
近藤さんの前向きな言に、そううまくいくといいけどな、と返して終わり。
今まで上からの命令をいちいち新八たちに相談して決めている描写なんてありましたっけ・・・
記憶にないのでここの愚痴には違和感。

そして山崎さんルートで、
(恭順派の勝はじめ幕臣が金品下賜してまで甲府に進軍させるのは)
ていのいい厄介払いじゃないのか?と鋭い指摘していたのに、
本人ルートではそんな突っ込み、かけらもなかった。
新八は筋肉馬鹿に見えて実は生まれの良い、政情と時局に見極めのある男だ、
ってことを表現する絶好のシーンなのに何故本人ルートにそれがないんだ!

3 近藤さんのはしゃぎすぎに愚痴をこぼしていましたが、1で浮かれた表現がなかったため、
説得力ゼロ。
それに新八の本当の不満は実家長逗留そのものではなく、
目の前の、また今後の戦況に対する、近藤さんの認識の甘さ、
みんなが命を預ける大将としての自覚の無さ、
そして、見ている方向の違い、に対してであったはず。
その描写がさっぱりありませんでした。

4 この戦で撤退を主張した新八と近藤さんのやりとりが、
一番違和感あった!
敵に羅刹が混じっているから人間には無理、羅刹は羅刹である新八(と平助)に戦わせる、
という、なんだかおかしな指示が出される展開になってます。

軍事力の差によるあまりにも明白な戦況不利は、将であれば見極めるべきものを、
幕府への体面を重視した近藤さんが見過って突撃させ、
多くの隊士を無駄死にさせてしまった・・・そのことで決定的な差を感じた新八、
という切ない流れがまるカットってどうなの・・・。


以上の流れからは、新八が離隊を決める納得のいく伏線は、
びた一文できていないです。


そしてここからがまた変!
敵の羅刹と戦わされた屈辱シーンはまるカットのうえ、
いつのまにか甲府から屯所に撤退してきていた新八は、
近藤さんが自分を羅刹扱いした=もう仲間じゃないのか、という疑念で凹む。

これ、おかしいですよねー。
薄桜鬼には羅刹になったキャラは仲間扱いされない、という単純な設定はどこにもない。

しかもその凹んだ新八へ、千鶴ちゃんがかけた、
私にはわかっています永倉さんは永倉さんです、というたった一言で、
自分のことをわかってくれて嬉しいよ、と立ち直る新八・・・

なんだこの、中身のない展開は!?

ここ、新八が何に凹んでんだかもわからない上に、
何をわかってもらって、何で立ち直ったのかもわからん!


そのまま、近藤さんへ直談判するわけですが、その内容も一切描かれないまま、
もうやってらんねえ、出ていく!・・・という結論の一言だけ、ポンです。

後悔したくねえから、とは言ってますが、
本人ルートなのにこのままここにいたら何をどう後悔することになると思ってのことか不明。
他ルートを知らずに読んでいたら、流れ上、
羅刹扱いされてハブられるのが嫌だからと誤解するじゃないですか。

なんだこれ・・・ほんとに・・・。

そしてあっさり離隊。
せっかく原田さんルートで平助が見送りにでてきてくれたのに、
(出てこなかった無印に比べてはるかに自然になったと思ったのに!)
新八ルートでは平助は来なかった。

なにより、新八は千鶴ちゃんおいて出ていくつもりだったのを、
千鶴ちゃんが土方さんにお願いしてついてくことにしていて・・・
心残りだったとか、あらためて、俺に守らせてくれとか弁解してはいるものの、
さっぱり切実感なし・・・まあ、台詞だけならかっこよく聴こえなくもないですが、
新八の心に、どんな揺れがあったかなかったかは、一切まったく伝わりません。


靖共隊に移ってからは、新八の昔の友達だというのに芳賀さんの描写が一切なく、
時局の説明も無印のように千鶴ちゃんの伝聞としての独白で流されてしまい、
まったく臨場感がなくなっていきます。

原田さんの離脱も、
原田ルートのあの読む者の胸を震わせる、いい男どうしの緊迫したやりとりの片鱗すらなく。
新八は内心の衝撃も描写されずにおっけー♪ですよどうなんだこれ。


近藤さん斬首の知らせで、自分がそばにいればと悔やむシーン、
実は近藤さんと似ているからこそ靖共隊のために身を犠牲にしかねない勢いで戦うところ、
などは良い新八らしさだと思ったものの、
各1文ずつくらいで流されてwwwもうどうにも心にしみてこん!


ここまでで一番新八らしいと思ったのは、
とー様率いる敵の羅刹に「人として」語りかけ、
それでも通じないと悟ったあとは、
自ら羅刹となって、すまねえ!お前らすまねえ!と叫びながら斬ってまわるシーン。

他キャラではなかった壮絶なやさしさと圧倒的な強さは新八の面目躍如!!!
・・・だというのに・・・
ここも、ほんとに一瞬だけでしてね(^^;

結果、とー様を取り逃がした後も羅刹の力に振り回されて正気に戻れなくて・・・

突如沸いた天霧にぶっ飛ばされて人間に戻る、

という・・・
薄桜鬼に数あるご都合主義の中でも最たるものとなってましたよなんでー(^^;
千鶴ちゃんが天霧に連れてかれそうになったのに何も言わないし・・・


ここまででも十分中身のないとんちんかん展開なのに、
ここからが更に輪をかけて超絶おそまつで・・・

羅刹の力にあらがえず正気に戻れなかった自分を悔いる、のはまだしも、
羅刹を犬扱いしていた綱道さんから、自分を使い捨てに扱った近藤さんを思い出し、
変若水を飲んだことを後悔するんですよ・・・

へ?
近藤さんにハブられたことが、変若水を飲んだ後悔なんですか?

千鶴ちゃんを助けてやれと、あとで自分を恨んでもいいからと、
瀕死の源さんが祈るように飲ませた変若水なのに、
よりによってその千鶴ちゃんの目の前で、
そのせいで近藤さんにハブられたと後悔すんですか?

最低のクズじゃね?

いや、新八が、ではなく。
それを新八として描いたのなら、そうさせたスタッフ全員が、です。
私の怒りと悲しみは呆れとなって一層深まったんですよ、ここの流れで!


そこからは、
勝手に戦線離脱して人里離れた廃屋でヒッキー
(原田さんルートで削られた逃げのモチーフを新八に持ってきたんですかねえ・・・)

でも腹は鳴る

千鶴ちゃんの手料理食う

ちょっと元気になる

みたいな、笑わせようとしたにしてはハンパなことの後、
やけっぱちで剣を捨てようとした新八に、
人を守るための剣だけは信じて、と願った千鶴ちゃんの言葉で、
そうだ、俺の剣は何かを、人を守るための剣、
そんな剣が羅刹に負けるわけにはいかねえよな、
となって立ち直る・・・

んですがそもそも近藤さんからハブられたことはどう折り合いつけたwww
いや、いろんなことを考えて悩んでなので、整合性ないのはありだと思うんですが、
ずっと読んでいくと、新八の悩みがどこにあってどう解決したか、
つながらんのでうやむやなんですよお・・・;;
しかもおよそ黎明録からの新八が悩む筋合いのないことばかりですし!

そして結論は、

羅刹の力に頼らず千鶴ちゃんを守るよ

これは、新八ルートの主題にしたかったことじゃないかと思うんです!
でも、ここで突然でてきて、そしてここだけでお終いなんですwww

ひきこもりから脱して帰隊途中、これまた都合よく出てきた天霧にwww
とー様率いる羅刹隊は自分が倒す、と宣言。
理由は、千鶴ちゃんや誰かを守ること・・・ではなくwww
羅刹を生み出すことに関わってきた者としてのけじめ、
になってました。

ひゅ~い・・・こんな短時間にころころここまでいろい変えられていくと、
もうね・・・

てかここまでで、新八が、変若水を否定することはあっても、
それを生み出す実験の場所だったのが新選組だということへの、
何らかの責任と罪悪感を感じさせるシーン、なかったと思うんだ・・・


そしてラスボスとー様戦。
羅刹にならないまま、とー様に「何故こんなに強い!」と驚愕の一言をはかせる、
一連の新八の強さの描写は大好きです^^
ディティールはちゃんと新八な部分はあるんですよー。

これが人間の馬鹿力だよ!と言って、
峰打ちした刀を見ながら、やっぱり殺せねえ、と、
とー様の命をとらない新八も、非常にらしくて好きだー(>_<)
峰打ちは黎明録で新八を生かすために斎藤さんが放ったあれを思い起こさせますしね!

駄菓子菓子!

だからこそ何故、暴走した雑魚羅刹にとー様殺させたんだ・・・

人間としての新八が羅刹に勝つ、をテーマにするのなら、
とー様改心エンドにしてやってもよかったろうにー(>_<)
とー様殺すことが前提となった構成に辟易としました・・・。

からの何故かこのルートで常に審判者の立場でえらそーに出てくる天霧との対戦w
羅刹の力を使わずに天霧に一瞬で勝負をつけたので、無罪放免になる・・・

のに、もう羅刹だから人の争いにかかわっちゃいけないんだなって自己納得して、
戦線離脱。
で、完。

えええええ???
なんか綺麗にまとめたつもりかもですが何これまったく一貫性がない!
主題が見えないいいいいい(>_<)


エンド後は松前藩に帰参して小樽の河原でのスチルが出ます。
勝納川(かつないがわ)という川があるけれどここかなあ・・・
このスチルはちょっと泣けました。
でこの手ぬぐいのない、薄い茶の髪の新八が、
腕に千鶴ちゃんをすっぽりおさめて、その川の景色に多摩川を重ねてる。

もう戦わなくなったこと、
ともに静かに生きていることを暗示して切なかった・・・


以上、リプレイしながら追ってみましたが、
最初にやった時の違和感の正体が明確になりましたね!
一貫性がない!
主題がわからない!

そして全体的に。
・無印のときのように千鶴ちゃんの口語独白での説明がやたら多い
・とー様が無印の時の丁寧口調に戻っている場所がある
・他ルートで必ず印象的に出てきた、心象を重ねる自然描写がない
・天霧はじめ台詞に前後がつながらないものがままある
ということから私の推測・・・

1 アシスタントに書かせた
2 時間不足のしわ寄せが新八にきて、当初集めたプロットをそのままつなげて終わらせた

のどちらかか・・・
あとは考えたくないのですが、

3 新八は脇キャラのときは動かしやすくて愛されていたのに攻略になったら使いにくかったためないがしろにされた

いやーーー(>_<)
3だったらいやすぎーーー(>_<)wwww

でも、一番不安なのは・・・まさかとは思いますが・・・

4 スタッフは全員これが新八だと本気で思ってる

いやだいやだ(>_<)
4だったら本当に藁人形持ち出しますよ泣きながら釘打っちゃいます;;;;


とにかくこのシナリオが絶対におかしいこと、ふたつ!

ひとつは、終始一貫して変若水を認めず、
全員に配布された時もひとりだけ真っ先に拒否して席を立った新八に、
うやむやな形で変若水を飲ませたこと。

もうひとつは、
後悔しないために、という理由で近藤さんとたもとを分かつことにした程、
生き様に芯のある新八に、
変若水を飲んだことを後悔させたこと。
後悔したの(しかも二度も!)、全キャラの中で新八だけなんですよね・・・

後悔描写を入れたことにもし必然性かあるのだとしたら、
やはり、意識もうろう状態で変若水を飲ませるシナリオにしたのが最悪だった、
ということです。







あとですね。
(まだあるのかよ!www)
悲恋エンド!
これの扱いが酷いにもほどがあった・・・(前も怒って書きましたがw)
山崎さんは美しく切なく、
山南さんは最後の最期こそ山南さんらしく、
丁寧に描かれていたのに、新八だけ、事実の経過羅列でおしまいにされてた!!!

とー様の銀の小刀で心臓突かれて灰に・・・
そこからして、銀の武器で死ぬときは灰になる、って設定、あったっけ?
と、疑問に思いながらとりあえず進めると、
千鶴ちゃんにありがとよって言っただけで立ち絵が消えて、それでお終いなんですけど・・・

そんなばかな!!
あっさりにもほどが!
涙腺弱者の私ですら、目が点のまま涙の1ミクロンもわきませんでしたよ?

ありがとう、も、明るいのも、新八らしいとはいえ、
せめて、

「おっと、もう時間がねえか。
千鶴ちゃん、ありがとよ。
泣くんじゃねえぜ」

くらい言わせろっ!!!
一行めで新八の度量。
二行めで万感込めた思い、
三行めで遺していく千鶴ちゃんへの思いやり、
短い中で表現するならこんくらいは言わせなさいよう(>_<)

だって千鶴ちゃんと直前に夫婦の契りを・・・ってキスだけだけどw交わしてるのに!
ありがとよ、だけじゃ、何も伝わらないよね・・・

そして松前藩に新八の遺愛刀を届ける千鶴ちゃん、最後に、永倉さんの縁者、って言った!
どうして、妻って言わせなかったんだ・・・せっかく、契りを交わしたから刀を届ける、って言ってるのに。
妻、って言ってこそ伝わる千鶴ちゃんの覚悟だろうに。
実在した永倉氏のご子孫への遠慮?かとも思ったけれど、
だったら殺すな!・・・ですしね(^^;

とにかく全編文句しか言いようのないシナリオでした!
他ルートがそれぞれ素晴らしいだけによけいに!


でも新八は好きです!!!!!wwww


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