SSブログ

華ノ章4 平助号泣;; [薄桜鬼/薄桜鬼真改]

平助開始早々、
え?あれ?よっちん、ちょっ、これすごくない?・・・と、
謎の動揺をする私w

だって、平助が平助のまま、
声からわざとらしい軽薄な若さが消えていて、
平助の明るい良さを保つぎりぎりのところまで抑えた内省的な声なんですもの!
・・・かつてやったDSの音が悪かっただけ???←wwwではないはずです。

そんな平助編、泣きました;;
よもや平助でこんなに涙こぼすとは;;

【以下、結構なネタバレ注意です】


officialbanner17_todo.jpg



龍之介が出てくるんです。
小鈴ちゃんと江戸の町を歩く幸せそうな龍之介。
その姿を見かけた平助が、声をかけられずにやり過ごす。
知り合いなら挨拶をしてはどうかといぶかる千鶴ちゃんに、
ほんの少しだけ、龍之介のことを話しながら、
涙をこぼす・・・

黎明録やった人なら唐突な龍之介に驚・・・げふん、
それ以上に、泣かずにいられない(>_<)

龍之介の前に出て行けなかったのは、
無論、羅刹となった自分の姿を見られたくないこともあるでしょう。
死んだことになっている自分が出て行けば理由を話さないわけにはいかず、
もろもろ機密を知っている龍之介に、更に余計な危険を負わせるかもしれない。

それよりも何よりも、
かつて自分があふれんばかりの希望を胸に、揺るがぬ志を抱いて京に立った頃、
ともに過ごした、やる気も生きる意味も見いだせないダメダメだった龍之介が、
今はささやかでも地に足のついた幸せを手にしている。

なのに自分は、当時あれほど否定した変若水に手を出してしまった。
何のために命永らえたのかもまだ見いだせず、
大好きな千鶴との未来を望むことすらできない。
あの頃の龍之介以下じゃないのか・・・

そのくやしさと絶望はどんなかと・・・
声なんか、かけられるはずがない。

このシーン、歳とるとよけい身にしみますよ;;・・・


そういえば、黎明録でも江戸ですれちがっていたはずと、
黎明録のストーリーブック見てまた泣きました;;

龍之介は(ルート上小鈴ちゃんと一緒にはなってないですが)、
夜中の江戸で、平助の羅刹姿を見てるんですね。
こちらは逆に、龍之介が出て行くきっかけを失った。
あの姿の平助に、何て言葉をかけていいのかわからなくて・・・

この対比が素晴らしくて泣けて泣けて・・・

京都の、浪士組の居所で目を覚ました龍之介に、
最初に声をかけるのが、平助でしたしね。
無印で、単に行くべき方向を見失って自暴自棄にあがく平助より、
ずっとずっと深く、ひとりの人生として厚みが増したシナリオになっています。


もうひとつ、大きな変更点。
山南さんのことです。

無印で、隊士が千鶴ちゃんの血をくれーって来たとき、
駆け付けた山南さんも、ちょっと血にあてられる表現があったのが、
風ノ章ではカットされていました。
華ノ章でも、山南さんが血に狂い、変若水の改良にこだわるシーンが、
ぼちぼちとカットされています。

山南さんがお千ちゃんにキスしたのも、
うちの旧友その2さんいわく「まったく萌えないキスシーン」だったwww
江戸でのスチルつき一回のみで、
仙台城では気絶させて横にいただけになっていました。

はて?って思っていたのですが、まあ、攻略昇格で、
グロいシーンはカットなのかなと、その程度に思って進めていました。

さて、仙台城で、羅刹としての闘いをしたあげく、
最期は、人の時代の記憶がよみがえって、左腕が動かなかった、という理由で、
平助に刺されて倒される山南さん;;
無印の頃から印象的でした(>_<)

ここに、山南さんと平助のやりとりが大幅加筆されてるんです。

読み返してみると、江戸で山南さんがお千ちゃんにキスして連れ去るシーンから、
無印にいた風間さんがまるっとカットされ(風間あわれ(*/∇\*)w)、
平助と二人の会話が追加されています。

平助が、京都時代のことを話して、
新選組総長としての誇りすら忘れたのかよ!って叫ぶんですが、
まったく動じない山南さん、人の時代のことは忘れましたよ、って、
薄ら笑い浮かべながら答えてるんですよね。
無印にはなかった、仙台城でのラストへの伏線が盛り込まれてるわけです!

そして、甘さを捨てなければ私には勝てませんよ、って捨て台詞残してる。
実は、黎明録の最後でも、龍之介を見逃してもらった平助に、
山南さん、これからはその優しさでやっていける程甘くないですよ、と忠告しています。

つまり、無印ではピンチの平助が、
直前に山南さんが使った羅刹技を速攻で真似て上手く勝てた、
という少年ジャ〇プ系のお話になっていて、
山南さんが人の時代を思い出したのは、山南さんの人柄、ってことだったんです。

それでも十分面白かったんですが、今回は、
山南さんは、黎明録からずっと続く、平助の優しさに・・・甘いと否定していた人を信じる優しさにこそ、
勝てなかった、と読めるような作りなっていて、
はるかにはるかに、心にきました;;

その情が命取りになると言われ続けた甘さこそ、山南さんの情を動かして勝てた。
それは他の隊士には不可能。
山南さんが思い出したのは人の時代の記憶だけでなく、
羅刹になってからも、なってからこそ、
弟のように可愛がった平助への情も含まれているはずだから。

山南さんから血に狂うシーンがカットされていったのは、
攻略昇格だけでなく、こういう結末の伏線だったんだなと、思いました。


その、平助の優しい情故の、悲恋エンドの悲しいことといったら;;;;;;
亡骸も残さず灰になった以上、あれほど苦しんだ血の跡だけが、
平助の生きた証になるなんて;;;;;;;;


とにかくリライトが素晴らしい一編!
私はストーリーブックと比べているので差がわかりますが、
そのまま読めば変更点などまったくわからないまま、深みのある物語になっていると思います。

薄桜鬼は、何がどうなって誰がどうして~という物語の面白さ以上に、
キャラの心を追って、読んで、感じて・・・日本人に通底する哀しさや優しさを、
自分の心で読み取る物語だと思います。
どうかじっくりと、堪能してください~。
(まわしものではないですがw)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。